今回は発音方法を区分けします。
母音字母10文字
硬母音字 а ы у э о
軟母音字 я и ю е ё
母音字母は10個ありますが、日本語のア行に似た硬母音字、ヤ行に似た軟母音字に分かれます。軟母音字は、и 以外は、それぞれ各上段の硬母音字の前に短い「ィ」の音をそえた音節を表してます。したがって、独立の母音は а. ы. и. э. о. の6つだけです。
母音字母 21文字
無声音 ① п т к ф с ш ② х ц ч щ ③
有声音 ① б д г в з ж ② ③ м н р л й
子音字母は21個ありますが、発音するときに声帯のふるえない無声子音字と、声帯のふるえを伴う有声子音字とに分かれます。調音様式’(舌の位置や音の作り方)が同じで、声帯の震えがあるかないかだけが対立している物が上の①のように6対あります、つまりと п 同じように両唇を閉じて息をため、瞬間的に破裂させるようにして発音するとき、声帯のふるえ(=声)を加えると б が出来ます。
②は4つの音は無声子音字ですが、対応の有声子音字を持たないものです。
③は5つの音は有声子音字ですが、対応の無声子音字を持たないものです。
記号としての字母
ь (軟音記号)
ъ (分離記号)
この2つは固有の、音価が無く、発音の為の記号として用いられる字母です。
ほかにもアクセントのあるなしで母音の発音が変わったり、子音が無声化したり軟子音化したりと色々なルールがありますので、そちらも含めて次回は1文字ずつ、細かく説明していきます。